


1. 用途
- 木造の保育所(小規模保育事業による施設)を計画する。
2. 計画上の留意点
- 乳児室、ほふく室、保育室は、自然採光と自然換気を積極的に取り入れる。
- 建物及び屋外施設等において、安全・防犯に配慮する。
- 建物の環境負荷低減(省エネルギー等)に配慮する。
3. 敷地条件
- 場所: ある地方都市の市街地、公園に隣接。
- 地域地区: 第一種住居地域内。防火・準防火地域の指定はなし。
- 建蔽率: 60%以下。
- 容積率: 200%以下。
- 敷地形状・接道・方位: 敷地図([source: 6]参照)の通り。敷地面積は289.00㎡。
- 地盤: 平坦で、道路及び隣接地との高低差はなく、地盤は良好。
- インフラ: 電気、都市ガス、上水道、公共下水道は完備。
4. 建物条件
- 構造: 木造2階建て。
- 高さ: 建物の最高の高さは10m以下、かつ、軒の高さは7m以下。
- 耐力壁: 必要な量をバランスよく配置する。
5. 面積
- 延べ面積: 200㎡以上、250㎡以下。
- 延べ面積不算入: ピロティ、玄関ポーチ、屋外遊戯場、屋外スロープ、駐車スペース、駐輪スペース等は延べ面積に算入しない。
6. 施設計画
- 定員: 15人(受入対象: 0歳児~2歳児)。
- 職員: 計9人(所長1人、保育士6人、事務員1人、調理員1人)。
7. 要求室等
- 以下の室等を指定された階に設ける。床面積・広さの指定がない場合は適宜とする。
階 | 室名等 | 特記事項 |
---|---|---|
1階 | 玄関ホール | ・下足入れを設ける。・ベビーカーを3台程度置ける広さを確保する。 |
1階 | 乳児室 (0歳児用) | ・定員3人。・床面積は乳児1人につき3.3㎡以上(収納等含まず)。・収納及び手洗い器を設ける。 |
1階 | ほふく室 (1歳児用) | ・定員6人。・床面積は幼児1人につき3.3㎡以上(収納等含まず)。・収納及び手洗い器を設ける。 |
1階 | 保育室 (2歳児用) | ・定員6人。・床面積は幼児1人につき1.98㎡以上(収納等含まず)。・収納及び手洗い器を設ける。・屋外遊戯場と直接行き来できるようにする。 |
1階 | 調乳室 | ・流し台を設ける。 |
1階 | 沐浴室 | ・沐浴槽及び洗濯機を設ける。 |
1階 | 幼児用便所 | ・幼児用大便器を2箇所設置する。 |
1階 | 事務室 | ・受付カウンターを設ける。・事務机(5台以上)及び椅子を設ける。・給湯コーナーを設ける。 |
1階 | 調理室 | ・流し台、調理台、コンロ台及び冷蔵庫を設ける。 |
1階 | 倉庫A | |
1階 | 便所A (職員用) | ・職員用の便所とし、男女別に設ける。 |
1階 | 多機能便所 | ・職員及び来客が使用する。・広さは、芯々1,820mm×1,820mm以上とする。 |
2階 | 相談室 | ・保護者との育児相談等に使用する。・広さは、2.0㎡以上とする。・テーブル及び椅子(5席以上)を設ける。 |
2階 | 休憩室 | ・職員の休憩に使用する。・テーブル及び椅子(5席以上)を設ける。・給湯コーナーを設ける。 |
2階 | 更衣室 | ・職員の更衣に使用する。・男女別に設ける。・ロッカーを設ける。 |
2階 | 便所B (職員用) | ・男女別に設ける。 |
- 階段: 安全確保のため、蹴上げ150mm以下、踏面225mm以上とする。
8. 屋外施設等
- 以下のものを屋外に計画する。
施設名 | 特記事項 |
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屋外遊戯場 | ・広さは、20㎡以上とする。・保育室と直接行き来できるようにする。・下足入れ及び手・足洗い場を設ける。 |
敷地内の通路 | ・建物の出入口から道路に通ずる通路は、安全に避難できるように有効幅員1.5m以上とする。 |
屋外スロープ | ・敷地内の通路計画で高低差が生じる場合は、屋外スロープ(勾配1/12以下)を設ける。(※ただし、本敷地は平坦である) |
駐車スペース | ・2台分を設け、うち1台分は車椅子使用者用として幅3,500mm以上とする。 |
駐輪スペース | ・6台分を設ける。 |
門、塀等 | ・適宜設ける。 |
9. その他
- 屋外の仕上げは乾式工法とする。