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【設計】住宅地に建つ動物病院併用住宅

「堅牢なシェルターと、光の回廊」— 安心感と開放感の両立

住宅地特有の「周囲からの視線」をRCの壁面で遮りつつ、内部には光を採り入れる設計です。RCの重厚感は、飼い主に対して「高度な医療を提供するプロフェッショナルな施設」という視覚的な信頼感を与えます。

  • 具体策: 道路側は窓を絞って防犯・プライバシーを高め、中庭(パティオ)や高窓から光を採り入れる。

  • メリット: コンクリートの無機質な質感に、中庭の緑を掛け合わせることで、ペットの緊張を和らげる「癒やしの空間」を演出します。

 

■ 外観:信頼を築く「静謐なモノリス」

住宅地において、周囲の環境に配慮しつつも、医療施設としての確かな信頼感と存在感を表現した外観です。

 

  • 堅牢なシェルター: コンクリート打ち放しの重厚な壁面が、建物を力強く包み込みます。1階は開口部を絞り、プライバシーと防音性を高めています。

  • 温かみのアクセント: エントランス部分には天然木のルーバーを採用。コンクリートの冷たさを和らげ、訪れる人を優しく迎え入れます。

  • 光の演出: 夕暮れ時のライトアップにより、コンクリートの質感が際立ち、地域のランドマークとしての品格を漂わせます。

■ 内観:心を解きほぐす「光の回廊」

外観の堅牢さとは対照的に、内部は光と緑が溢れる、開放的で心安らぐ空間です。(1階待合室のイメージ)

  • 光の回廊: 建物の中央に配置された中庭(パティオ)から、豊かな自然光が待合室全体に行き渡ります。

  • 構造美と機能性: RCラーメン構造の柱と梁が、空間に力強いリズムを生み出しています。壁面には吸音性のある木質パネルを設置し、静穏な環境を保ちます。

  • 癒やしの視線: 待合ベンチからは常に緑が見え、診察を待つペットと飼い主の緊張を和らげます。